方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
自然硫黄(ネイティブ・サルファー)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。
鮮やかなレモン黄色+樹脂光沢。持つと軽い(比重約2)。 根拠=色と光沢の組み合わせで、硫黄が第一候補になる。軽さも手がかり。
硬度1.5〜2で、爪でも簡単に傷がつく。非常に脆い。 根拠=強くにぎったり、温度差を与えたりすると、ぱちっと割れることがある。
擦ると、かすかに硫黄臭がする。 根拠=硫黄そのもの。臭いで裏付けができる。
— 同じ斜方晶系の仲間
自然硫黄。名前のとおり、そのままの硫黄——元素のまま、地面から出てくる、レモン色の結晶。火山のまわりでよく採れる。イタリアのシチリアや、インドネシアのイジェン火山が有名。
まず、大事な注意から。硫黄は可燃物。加熱したり、火に近づけたりすると、青い炎で燃える。そして、有毒な二酸化硫黄(SO₂)ガスが出て、目や喉を強く刺激する。だから、火気厳禁。粉じんも吸わない。直射日光や高温を避けて、乾燥した冷暗所で保管する。
(ちなみに——「体温で溶ける」って書いてる本もあるけど、あれは正確じゃない。硫黄が溶けるのは約113〜119℃。人の体温じゃ、溶けない。ただ、非常に脆いので、にぎった温度差で割れることは、ある。「体温で溶ける」と「体温との温度差で割れる」は、別の話。正直に書き分けたい。)
そのうえで、この石のうつくしさ。鮮やかなレモン色の結晶が、白い石膏や、火山岩の上に、びっしり並んでる姿は、ほんとうに華やか。他の鉱物にはない、この明るい黄色。それに、樹脂みたいな独特のつや。元素のまま結晶する数少ない鉱物のひとつが、こんなに明るい色をしているって、ちょっとふしぎに思う。
炎と、臭いと、レモン色。……離れたところから、そっと眺めていたい石。
今日のところは、ここまで。