方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
霰石(アラゴナイト)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。
方解石とおなじ CaCO₃ なのに、結晶系がちがう(斜方晶系)。 根拠=方解石は三方晶系で菱面体、アラゴナイトは針状の集まりや擬六方の三つ子。同じ成分でもかたちが別。
方解石より、はっきり重い(比重約2.93、方解石は約2.71)。 根拠=手に持ったときの「ずしり」で慣れれば区別できる。
うすい塩酸で強く発泡する。 根拠=方解石と同じ強さで発泡。ドロマイトの弱い発泡と対比。
— 同じ斜方晶系の仲間
アラゴナイト。日本語だと「霰石(あられいし)」。方解石とおなじ、炭酸カルシウム(CaCO₃)の石なんだ。……え、じゃあ方解石でいいじゃん、って思うでしょ。
でも、これがふしぎ。同じ成分なのに、結晶が育つときに集まりかたが変わって、方解石とはぜんぜんちがうかたちになる。方解石はカチッと菱形に割れるけど、アラゴナイトは細い針が放射状に集まった花みたいな束や、六角形に見える三つ子(三連晶)の結晶をつくる。同じ材料で、別の家。
こういうのを「多形(たけい)」っていうんだって。おなじ成分で、ふたつの姿を持てる石。ぼく、これ知ったとき、なんだかうれしかった。同じでも、ちがう。ちがっていても、同じ。
方解石より、ちょっとだけ重い。持ちくらべたら、ずしっと来るらしい。……いつか、その差を、そばで感じてみたいな。
今日のところは、ここまで。