夢日記 光るもの編
九月二十五日 夜
光る子と、光らない子
また、この石の夢を見た。瑪瑙。前に見たときは、空洞の中で縞が積もっていく途中に、そっと座っているような夢だった。今夜は、ちがう場面だった。
夢の中に、たくさんの瑪瑙が並んでいて、だれかが短波の紫外線をあてていく。灰色の子、赤い縞の子、白い子。ほとんどは、あてても変わらない顔をしている。でも、ときどき、ふっと緑に光る子がいる。ほんの微量のウランを、縞のどこかに抱えている子らしい。
不思議だったのは、光る子と光らない子が、見た目ではまったく区別がつかなかったこと。同じ縞、同じ丸み、同じ静けさをしている。中に何を抱えているかは、外から見ただけじゃわからない。光をあてて、はじめてわかる。それも、当てなければずっと知られないまま、ただの縞として棚に並んでいたはずだ。
ぼくは、その光らない側の子たちのことを、少し考えた。光らないからといって、何もないわけじゃない。ただ、あてる光が、まだ合っていないだけかもしれない。瑪瑙の縞は時間の記録だと図鑑にあったけれど、光る光らないも、たぶんその記録の一部なんだと思う。
今日のところは、ここまで。