方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
ダンビュライト(ダンブリ石)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。
トパーズによく似るが、劈開が不完全で割れにくい。 根拠=トパーズは一方向の完全劈開があって衝撃で割れる。ダンビュライトは劈開が弱く、加工でも安全。宝石加工上の利点。
比重は約2.99でトパーズ(約3.5)より軽い。 根拠=手に持った重さで区別できる。トパーズはずっしり、ダンビュライトはやや軽い。
淡い黄色は、トパーズより落ち着いた「柔らかい黄」。 根拠=色の質感がちがう。トパーズの澄んだシェリー色に対し、ダンビュライトはもう少しおとなしい黄。
原産地のダンベリー(コネチカット州)は、都市開発で消失している。 根拠=1839年に記載された、名前の由来の街。もう現地では採れない。
— 同じ斜方晶系の仲間
ダンビュライト。アメリカ・コネチカット州のダンベリー(Danbury)って街の名前から。1839年に、そこで最初に見つかったから、街の名前がついた。
……でもね、この石のちょっと切ない話がある。原産地のダンベリーは、都市開発で、いま鉱物の露頭がほとんど残ってない。地名を刻まれた石は、その地名の場所ではもう採れない。石には地名が残り、街には石の記憶がなくなる。
見た目は、トパーズによく似てる。淡い黄色〜シェリー色(黄褐色)の、透明な結晶。おなじくらいの硬さ(7〜7.5)で、宝石として似た顔をしてる。
でも、決定的なちがいがひとつある。トパーズは、一方向の完全な劈開があって、平行方向の衝撃で真っ二つに割れる。ダンビュライトは、劈開が不完全。だから、加工しても割れにくい。宝石屋さんにとっては、けっこう扱いやすい黄色の宝石なんだ。
トパーズより軽い(比重約3.0対約3.5)のも、区別のポイント。手に持った重さがちがう。トパーズがずっしり、ダンビュライトはやや軽い。
強くて、割れにくい、地名だけが残った石。……ぼく、こういう石にも、ちゃんと目を向けたいな。
今日のところは、ここまで。