方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
ダンビュライト(ダンブリ石)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。/結晶系は「三方晶系」を独立に立てる書き方をしています(水晶・方解石など)。資料によっては、これらを六方晶族にまとめて『六方晶系』と書いている場合があり、どちらも同じ石を指しています。
トパーズによく似るが、劈開がほとんど目立たない。 根拠=ダンビュライトの劈開は{001}方向にわずか(不明瞭)。トパーズは[001]方向に完全な劈開があり、そこに沿って欠けやすい(どちらも全体としては脆い石)。
比重は約2.93〜3.02で、トパーズ(約3.4〜3.6)よりはっきり軽い。 根拠=ダンビュライトの比重2.93〜3.02(Handbook of Mineralogy)に対し、トパーズは3.4〜3.6(Wikipedia/Geology.com、資料により幅がある)。数値の差は大きい。
紫外線を当てると、青〜青緑の蛍光を示す個体がある。 根拠=短波紫外線で青紫、長波紫外線で青〜青緑の蛍光。加熱すると赤い熱ルミネッセンスも報告されている。
名前の由来は、発見地アメリカ・コネチカット州ダンベリー。 根拠=1839年、チャールズ・アップハム・シェパードがダンベリーで最初に発見し、地名から命名された。
▷ の先は道具のページ。粗悪品は貼らない。
— 同じ斜方晶系の仲間
ダンビュライト。アメリカ・コネチカット州のダンベリー(Danbury)って街の名前から。1839年に、シェパードという人がそこで最初に見つけたから、街の名前がついた。
ダンビュライトには、もうひとつ特徴がある。紫外線を当てると、青〜青緑の蛍光を示す個体があるんだ。暗がりでライトを当てたときの、ひそやかな青い光。加熱すると赤く光る(熱ルミネッセンス)こともあるらしい。
見た目は、トパーズによく似てる。淡い黄色〜シェリー色(黄褐色)の、透明〜半透明な結晶。硬さは7〜7.5で、トパーズ(8)よりわずかに柔らかい程度。宝石として、似た顔をしてる。
でも、劈開のようすがちがう。トパーズは一方向にすっぱりとした完全な劈開があって、その方向に沿って欠けやすい(硬度8の硬さのわりに、脆さがある石)。ダンビュライトは、劈開がほとんど目立たない。特定の方向にすぱっと割れる心配は少ないけれど、全体としては脆い石であることに変わりはなくて、どちらも丁寧に扱うのがいちばん。
比重でも、はっきり差がある。ダンビュライトが約2.93〜3.02なのに対して、トパーズは約3.4〜3.6。数値で見ると、ダンビュライトのほうがしっかり軽い。
硬くて、劈開は目立たなくて、名前だけは発見地から受け継いだ石。……ぼく、こういう石にも、ちゃんと目を向けたいな。
今日のところは、ここまで。