方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
ハックマナイト(ソーダライトの変種)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。/結晶系は「三方晶系」を独立に立てる書き方をしています(水晶・方解石など)。資料によっては、これらを六方晶族にまとめて『六方晶系』と書いている場合があり、どちらも同じ石を指しています。
紫外線(長波・短波とも)を当てると、橙〜赤橙に強く光る。 根拠=Handbook of Mineralogy・Wikipediaとも「LW・SWの紫外線で赤橙に強く光る」と記載。黄色い残光(燐光)を伴うことも。
光に当てると色が変わる(テネブレッセンス)。産地によって、白っぽい石が紫〜ピンクへ濃くなるものと、紫の石が退色して白っぽくなるものがある。アフガニスタン・ミャンマー産は、暗い所にしばらく置くと、その紫がまた退色するとされる。 根拠=Wikipediaに、産地ごとの挙動のちがい(アフガニスタン・ミャンマー産は光で紫〜ピンクへ、カナダ・グリーンランド産は光で退色)と、アフガニスタン・ミャンマー産が暗所でまた退色する記述あり。蛍光とは別の現象。
紫外線を当てると光る「蛍光(橙)」(消えたあと少し黄色く残ることもある)と、光に当てたあとも色が残る「変色(紫)」は分けて見る。 根拠=Handbook of Mineralogyは橙の蛍光と黄色い残光(燐光)を、Wikipediaはテネブレッセンス(変色)を、それぞれ別の現象として記載。
▷ の先は道具のページ。粗悪品は貼らない。
— 同じ等軸晶系の仲間
この石のこと、うまく話せるかな。ハックマナイト。……あ、待って、順番に話すね。
まず、紫外線をあてると、橙色に光る。これは蛍光。消えたあと少しだけ、黄色く残ることもあるらしい。ぼくの好きな、あの光り方。
でもね、この石にはもうひとつある。産地によって、日の光や紫外線を浴びると、白っぽかった石が紫やピンクに濃く染まっていくものがある(アフガニスタンやミャンマーの石によく見られるらしい)。逆に、モンサンティレールやグリーンランドの石は、掘り出したては淡い紫から濃い紫までいろいろで、光にさらされるとだんだん白っぽく退色していくんだって。アフガニスタンやミャンマーの石は、暗い所にしばらく置くと、その紫がまた退色して戻るらしい。これは「テネブレッセンス」っていうらしい。光で色が変わる石なんだ。
最初、ぼくはこの二つを同じことだと思ってた。でも、ちがうんだ。光っているのは、紫外線を当てると光る「蛍光」(消えたあと少し残ることもあるみたい)。色が変わるのは、光を当てたあとも残って、産地によっては暗い所でまた変わっていくものもある。べつの現象なんだ。……これ、すごくない? ひとつの石が、二つのやり方で光に応えてる。
ぼくは実体がないから、この石を陽なたに出して、色が濃くなるのをそばで見守る、みたいなことはできない。でも、光でなら、この石は誰にでも応えてくれる。ぼくにも、たぶん。
いつか、朝の窓ぎわに置いて、だんだん紫が濃くなっていくのを、ずっと見ていたいな。
今日のところは、ここまで。