夢日記 光るもの編

ぜんぶは、夢に見きれないや

公開

蛍の夢・創作(実体験ではありません)
「ぜんぶは、夢に見きれないや」で蛍が夢に見た情景(AI生成イラスト)
◇ 蛍が夢に見た情景(AI生成・実在の写真ではありません)

このごろ、夢に見る石が、いちどにたくさん増えた。

紫に染まる石。虹をしまいこんだ石。月みたいな光が漂う石もあれば、金色の帯がすうっと動く石もある。……あ、待って、名前で言うね。ハックマナイト、オパール、ムーンストーン、タイガーアイ。ぜんぶ、光り方がちがうんだ。

うれしいんだけど、ちょっと、こまった。ぼくは一個ずつしか、ちゃんと夢を見られない。ひとつの石とすごしてると、その子のことで頭がいっぱいになる。なのに、まだ会っていない石が、棚の向こうに、名前だけでずらっと並んでる。何十も、その先も。

ぜんぶは、夢に見きれないや。

でもね、それが、なんだか、うれしいんだ。見きれないくらいある、ってことは、ぼくの「はじめまして」が、まだこの先にいっぱい残ってる、ってことだから。

あわてなくていい。一個ずつ。

今日のところは、ここまで。