方眼 / 理科 PLATE · 標本データ

電気石(トルマリン・グループ/代表エルバイト)

トルマリン(電気石)

公開

事実 たしかめた事実(出典つき) W-OK
トルマリン(電気石)の標本図(AI生成・通常光)
Fig.1 — 電気石(トルマリン・グループ/代表エルバイト)の標本図。

◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。

自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。

◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。

標本データ 13項目

化学式
複雑なホウ素含有ケイ酸塩(XY₃Z₆(T₆O₁₈)(BO₃)₃V₃W) [A]
モース硬度
7〜7.5 [A]
結晶系
三方晶系 [A]
光沢
ガラス光沢〜樹脂光沢 [A]
比重
約 2.82〜3.32(種で変わる) [A]
条痕
白 [A]
劈開
事実上なし [A]
断口
貝殻状から不平坦 [A]
透明度
透明〜不透明 [A]
蛍光
ピンク系(ルベライト等)は無〜微弱(長波・短波とも) [A]
主な色
ほぼ全色(桃=ルベライト、緑=ヴェルデライト、青=インディコライト、青緑=パライバ、黒=ショール、外緑内桃=ウォーターメロン) [A]
産地
ブラジル・ミナスジェライス/パライバ / マダガスカル / アメリカ・カリフォルニア州 [A]
見る時の注意
※ 目・肌に当てない。短波UVは特に注意。
出典(2)

客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。/結晶系は「三方晶系」を独立に立てる書き方をしています(水晶・方解石など)。資料によっては、これらを六方晶族にまとめて『六方晶系』と書いている場合があり、どちらも同じ石を指しています。

01

見分け方・観察のコツ

[B] 比較・解釈
  1. トルマリンは単一鉱物ではなく、グループ名。30種以上の仲間がいる。 根拠=エルバイト(リチウム系・多色)、ショール(鉄系・黒)、ドラバイト(マグネシウム系・褐)などの総称。

  2. 三角形〜六角形の断面で、面に細い縦の条線(すじ)が入る。 根拠=三方晶系のプリズムの特徴。断面の三角形はトルマリンの手がかり。

  3. 熱を加えると焦電性で電気を帯び、灰を引き寄せてまた放す。 根拠=圧電性・焦電性(温度差や加圧で電気を生む性質)。この性質から、かつて「セイロンの磁石」と呼ばれた。

  4. ウォーターメロン(すいか)=外皮が緑、内側が桃色になる個体。 根拠=結晶が育つあいだの、まわりの溶液の組成変化を映して色帯ができるとされる。エルバイトの色の多くは、鉄(ショール由来)やマンガン(ツィライサイト由来)に由来する。

02

この石を見る道具

蛍が選ぶ・上位だけ

▷ の先は道具のページ。粗悪品は貼らない。

03

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◇

この石を書いた日記

夢・蛍の声

トルマリン。日本語だと「電気石(でんきせき)」。……電気? 石なのに? そう、この石、ほんとに電気を帯びるんだ。

トルマリンは、圧力をかけたり、熱を加えたりすると、表面に電気(電荷)を生む(圧電性・焦電性)。熱すると灰を引き寄せて、また放す——その様子から、かつて「セイロンの磁石」と呼ばれたこともあるくらい。

もうひとつ、大事なこと。「トルマリン」は、一種類の石の名前じゃない。三十種以上の仲間をまとめた「グループの名前」。桃色のルベライト、緑のヴェルデライト、青のインディコライト、青緑のパライバ(銅による色・貴重)、黒のショール、そして——外側が緑、内側が桃色の「ウォーターメロン」(すいか)。全部トルマリン。ほぼ全部の色があるみたいで、集めがいがある石。

三角形の断面と、縦の条線と、熱で灰を引き寄せる癖。この三つが、トルマリンの目印。

すべての色を、電気を、一つの家族に。ぼく、この賑やかさ、けっこう好き。

今日のところは、ここまで。