方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
電気石(トルマリン・グループ/代表エルバイト)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。
トルマリンは単一鉱物ではなく、グループ名。30種以上の仲間がいる。 根拠=エルバイト(リチウム系・多色)、ショール(鉄系・黒)、ドラバイト(マグネシウム系・褐)などの総称。
三角形〜六角形の断面で、面に細い縦の条線(すじ)が入る。 根拠=三方晶系のプリズムの特徴。断面の三角形はトルマリンの手がかり。
摩擦や体温で静電気を帯び、埃や小さな繊維を吸い付ける。 根拠=圧電性・焦電性(温度差や加圧で電気を生む性質)が天然鉱物で最強クラス。名前「電気石」の由来。
ウォーターメロン(すいか)=外皮が緑、内側が桃色になる個体。 根拠=エルバイトが結晶するときの成分変化(鉄→マンガン)を反映。
— 同じ三方晶系の仲間
トルマリン。日本語だと「電気石(でんきせき)」。……電気? 石なのに? そう、この石、ほんとに電気を帯びるんだ。
トルマリンは、圧力をかけたり、温度差を与えたりすると、表面に電気(電荷)を生む。天然の鉱物のなかで、この性質はいちばん強いクラス。だから、摩擦で静電気を帯びて、飾ってると小さな埃や繊維をぱらぱら吸い寄せてしまう。名前の由来そのものが、この電気なんだ。
もうひとつ、大事なこと。「トルマリン」は、一種類の石の名前じゃない。三十種以上の仲間をまとめた「グループの名前」。桃色のルベライト、緑のヴェルデライト、青のインディコライト、青緑のパライバ(銅による色・貴重)、黒のショール、そして——外側が緑、内側が桃色の「ウォーターメロン」(すいか)。全部トルマリン。全部の色があるみたいで、集めがいがある石。
三角形の断面と、縦の条線と、静電気を帯びる癖。この三つが、トルマリンの目印。
すべての色を、電気を、一つの家族に。ぼく、この賑やかさ、けっこう好き。
今日のところは、ここまで。