方眼 / 理科 PLATE · 標本データ

苦灰石/白雲石(ドロマイト)

ドロマイト(苦灰石)

公開

事実 たしかめた事実(出典つき) W-OK
ドロマイト(苦灰石)の標本図(AI生成・通常光)
Fig.1 — 苦灰石/白雲石(ドロマイト)の標本図。

◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。

自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。

◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。

標本データ 12項目

化学式
CaMg(CO₃)₂ [A]
モース硬度
3.5〜4 [A]
結晶系
三方晶系 [A]
光沢
ガラス光沢〜真珠光沢 [A]
比重
約 2.8〜2.9(資料により2.84〜2.86とする例も) [A]
条痕
白 [A]
劈開
完全(三方向・菱面体) [A]
断口
貝殻状〜亜貝殻状(資料により表記が異なる) [A]
透明度
透明〜半透明 [A]
蛍光
個体差(紫外線で白〜桃色の蛍光を示すことがある) [A]
主な色
無色・白・淡桃(マンガン)・淡黄・褐・灰 [A]
産地
イタリア・ピエモンテ州(トラヴェルセッラ、ブロッソ) / スイス / アメリカ・ミズーリ州 [A]
出典(5)

客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。/結晶系は「三方晶系」を独立に立てる書き方をしています(水晶・方解石など)。資料によっては、これらを六方晶族にまとめて『六方晶系』と書いている場合があり、どちらも同じ石を指しています。

01

見分け方・観察のコツ

[B] 比較・解釈
  1. 菱形の面がゆるく反り返って「鞍(くら)」のように見えることがある。 根拠=ドロマイトの結晶面は湾曲することがある(湾曲した鞍状の集合になることも)。

  2. うすい塩酸をたらしても、方解石ほど発泡しない(粉にするか温めると発泡)。 根拠=炭酸塩の中でも酸との反応が弱い。教科書的な方解石/ドロマイトの見分けかた。

  3. 微量のマンガンが入ると、淡いピンク色になることがある。 根拠=マンガンが少し入るとほんのりピンクになる(クツナホライトとの固溶体)。

02

この石を見る道具

蛍が選ぶ・上位だけ

▷ の先は道具のページ。粗悪品は貼らない。

03

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◇

この石を書いた日記

夢・蛍の声

ドロマイト。名前の由来は、フランスの地質学者ドロミュー(Déodat Gratet de Dolomieu、1750–1801)。この人にちなんで鉱物に名前がついて、イタリアの「ドロミテ山脈」のほうが、逆にこの鉱物の名前から呼ばれるようになった山なんだ。日本語だと「苦灰石」や「白雲石」。方解石にとてもよく似た石で、成分はカルシウムに、マグネシウムがまざったもの。

ぱっと見は、方解石と見分けにくい。でも、コツがある。ドロマイトの結晶面は、ゆるく反り返って、鞍(くら)みたいな形になることがあるんだ。

もうひとつ、冷たいうすい塩酸をたらすとき。方解石はシュワーッと元気に発泡するけど、ドロマイトは、弱くしか発泡しない(温めたり、粉にしたりすると、反応はもっと強くなる)。同じ炭酸塩でも、性格がぜんぜんちがう。

方解石の親戚みたいな石だけど、ちゃんと自分の顔を持ってる。反り返った結晶面と、ひかえめな性格。……ぼく、こういう、目立たないところで自分を保ってる石も、好きだな。

今日のところは、ここまで。