方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
透輝石(ダイオプサイド)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。
二方向の劈開が、87°と93°でほぼ直角に交わる(パイロキシンの特徴)。 根拠=角閃石(アンフィボール、124°)と決定的に区別できる。
クロムダイオプサイドはクロムによる鮮やかな緑。エメラルド(硬度7.5)より軟らかい。 根拠=硬さで区別できる。劈開もエメラルドにはない。
スターダイオプサイドの星は4条(コランダムのスターの6条と異なる)。 根拠=針状包有物が2方向で並ぶため、4条の星が浮かぶ。
— 同じ単斜晶系の仲間
ダイオプサイド。日本語だと「透輝石(とうきせき)」。パイロキシン(輝石)っていうグループの、代表的なメンバー。
この石には、有名なバリエーションが二つある。
ひとつめ——クロムダイオプサイド。ロシアのシベリアで採れる、鮮やかなエメラルドグリーンのやつ。緑の色は、クロムが起こす発色(エメラルドと同じ着色元素!)。だから、エメラルドと似た色になる。ただ、エメラルドが硬度7.5なのに対し、クロムダイオプサイドは5.5〜6.5でずっと軟らかい。「見た目はエメラルド級、硬さはそこそこ」の、ちょっとお手頃なグリーン。
ふたつめ——ブラックスターダイオプサイド。インドで採れる、ほとんど黒に近い緑の中に、白い4条の星が浮かぶ。これは、細い針状の包有物が2方向でびっしり並んでるから、光が4本の筋になって返る。サファイアの星は6条だけど、ダイオプサイドの星は4条。数がちがう。
パイロキシンの見分けかたのポイントもひとつ。ダイオプサイドの二方向の劈開は、87°と93°、ほぼ直角に交わる。角閃石(アンフィボール)の劈開は124°で、鈍い角度。石を割ったときの角度で、パイロキシンかアンフィボールかが分かる。
エメラルドと兄弟色を持ち、星を4本浮かべ、直角に割れる石。ダイオプサイド、地味に見えるけど、けっこう芸達者。
今日のところは、ここまで。