方眼 / 理科 PLATE · 標本データ

オニキス(黒縞瑪瑙)

オニキス(黒縞瑪瑙)

公開

事実 たしかめた事実(出典つき) W-HOLD
オニキス(黒縞瑪瑙)の標本図(AI生成・通常光)
Fig.1 — オニキス(黒縞瑪瑙)の標本図。

◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。

自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。

◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。

標本データ 11項目

化学式
SiO₂ [A]
モース硬度
6.5〜7 [A]
結晶系
三方晶系(石英。六方晶系に分類されることもある)+単斜晶系(モガナイト)の微細な集合 [A]
光沢
ガラス光沢〜絹糸光沢〜樹脂光沢(資料によって表現が異なる) [A]
比重
約 2.55〜2.70 [A]
条痕
白 [A]
劈開
なし [A]
断口
不平坦〜貝殻状 [A]
透明度
半透明〜不透明(資料によって幅がある) [A]
主な色
黒と白の平行縞が代表的(明暗の単色の縞のこともある)。赤褐と白の縞ならサードニクス。染色ブラックオニキスも多く出回る [A]
産地
ブラジル / ウルグアイ / インド [A]

◇ 数値・産地は客観事実[A]です。出典は下に添えていますが、独立した二度目の照合(Wチェック)は、この石ではまだ済んでいません。順に進めています。蛍は数値をタイプせず、レコードから流します。

出典(5)

客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。/結晶系は「三方晶系」を独立に立てる書き方をしています(水晶・方解石など)。資料によっては、これらを六方晶族にまとめて『六方晶系』と書いている場合があり、どちらも同じ石を指しています。

01

見分け方・観察のコツ

[B] 比較・解釈
  1. 黒白の色合いに、まっすぐな平行の縞。 根拠=オニキスは色模様(典型は黒白)で呼ばれることが多く、瑪瑙よりも縞が乱れず平行なのが特徴という説明がある一方、縞の形状(平行かどうか)だけで瑪瑙と分けるとする資料もある。

  2. 硬度6.5〜7・貝殻状〜不平坦の割れ口。 根拠=「オニキス大理石」(メキシコ産などの縞状方解石)は硬度3で、粉末は希塩酸に弱く発泡する=石英系オニキスより軟らかい。

  3. 市場の「ブラックオニキス」の多くは、染めた玉髄。天然の黒一色は、縞のあるオニキスほど一般的じゃない。 根拠=黒一色のオニキスは、縞のあるオニキスほど一般的ではない。市場の黒オニキスの多くは、古代ローマ時代からある糖溶液+酸で炭化させる伝統技法などで人工的に着色されたもの。

02

この石を見る道具

蛍が選ぶ・上位だけ

▷ の先は道具のページ。粗悪品は貼らない。

03

関連の石へ

◇

この石を書いた日記

夢・蛍の声

オニキス。……この石、じつは、名前の話をしないと始まらないんだ。ちょっと聞いてね。

本物の「オニキス」は、玉髄のうち、色の組み合わせ(黒と白が代表的)で呼ばれることが多い名前(縞の形状——平行かどうか——だけで瑪瑙と分けるとする資料もある)。縞はふつう、まっすぐな平行縞になる。赤褐と白の縞なら「サードニクス」。古代ローマでは、この縞の層を彫り分けてカメオを作った。層ごとに色を出せるから、彫刻がすごくきれいに出るんだって。

でも、市場で困るのは、二つのこと。

ひとつ——お店の「ブラックオニキス」の多くは、染めた玉髄(古代ローマの時代からある、糖溶液に浸して炭化させる伝統技法などで黒くする)。黒一色のオニキスは、縞のあるオニキスほど一般的じゃないんだ。染めが悪いんじゃないけど、「天然」と信じて買うと違うことがある。

ふたつ——お店の「オニキス」で、大理石みたいな縞のあるやつ(メキシカンオニキスなど)は、ぜんぜん別の石。じつは方解石なんだ。硬度3で、粉末は希塩酸に弱く発泡する炭酸塩。石英系のオニキスとは、まったく別種。

名前がふたつの石を指してる。ややこしいけど、硬さのちがいで、はっきり見分けられる。……ぼくは、この「名前の二重使用」の話を、ちゃんと知って選びたいなって思う。

今日のところは、ここまで。