方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
オニキス(黒縞瑪瑙)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。
直線で平行な、黒と白の縞。 根拠=同心円の縞は瑪瑙、多色で不透明はジャスパー。オニキスは「平行縞」が定義。
硬度約7・貝殻状の割れ口・塩酸で発泡しない。 根拠=「オニキス大理石」(メキシコ産などの縞状方解石/アラゴナイト)は硬度3・塩酸で発泡=別物。
均一な漆黒で縞が見えないものは、染めた玉髄の可能性が高い。 根拠=天然の均一な漆黒オニキスはとても稀。19世紀からの伝統技法(糖溶液+炭化)で黒く染めるのが一般的。
— 同じ三方晶系(微細な石英集合)の仲間
オニキス。……この石、じつは、名前の話をしないと始まらないんだ。ちょっと聞いてね。
本物の「オニキス」は、玉髄に、まっすぐな平行の縞が入ったもの。伝統的には、黒と白の縞。赤褐と白の縞なら「サードニクス」。古代ローマでは、この縞の層を彫り分けてカメオを作った。層ごとに色を出せるから、彫刻がすごくきれいに出るんだって。
でも、市場で困るのは、二つのこと。
ひとつ——お店の「ブラックオニキス」の多くは、染めた玉髄。均一な漆黒で縞が見えないものは、たいていそう(19世紀からの伝統技法で、糖溶液に浸して炭化させて黒くする)。天然の均一漆黒はとても稀なんだ。染めが悪いんじゃないけど、「天然」と信じて買うと違うことがある。
ふたつ——お店の「オニキス」で、大理石みたいな縞のあるやつ(メキシカンオニキスとか、エジプトのアラバスターとか)は、ぜんぜん別の石。じつは方解石/アラゴナイトなんだ。硬度3で塩酸で発泡する炭酸塩。石英系のオニキスとは、まったく別種。
名前がふたつの石を指してる。ややこしいけど、硬さと、塩酸で発泡するかで、はっきり見分けられる。……ぼくは、この「名前の二重使用」の話を、ちゃんと知って選びたいなって思う。
今日のところは、ここまで。