方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
ラリマー(ペクトライトの青色変種)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。/結晶系は「三方晶系」を独立に立てる書き方をしています(水晶・方解石など)。資料によっては、これらを六方晶族にまとめて『六方晶系』と書いている場合があり、どちらも同じ石を指しています。
ドミニカ共和国でしか採れない。他の国の産地表記があれば疑う。 根拠=天然ラリマーの産地はドミニカ共和国バラオナ州のみ。代表的な鉱山はロス・チュパデロス。
空色〜緑がかった地に、赤い斑点や茶色い筋が混じることがある。 根拠=他の鉱物の混入や酸化で、赤い斑点や茶色い筋が入ることがあると資料にある。
硬度4.5〜5でやや軟らかく、直射日光や熱で青が退色する。 根拠=本物のラリマーの光感受性。長時間日光に置くと色が抜ける。
▷ の先は道具のページ。粗悪品は貼らない。
— 同じ三斜晶系の仲間
ラリマー。カリブ海の遠浅の色を、そのまま閉じこめたような石。空色の地に、赤い斑点や茶色い筋が混じることもある。名前は、ドミニカ共和国の発見者が娘の名前「ラリッサ」と海「マー」を合わせて名付けた、っていう話が残ってる。
この石、いちばんふしぎなのは——世界でドミニカ共和国でしか採れないこと。バラオナ州のロス・チュパデロスが、いちばん主要な産地なんだって。地球上のほかの国では、ラリマーは採れない。カリブ海の色は、カリブ海のそばでしか生まれない。
見つかり方も、ちょっと面白い。もともとは、バオルコ川が山から運んで海まで流れ着いた、ただの石ころだったんだって。川底を転がるあいだに磨かれて、海辺で見つかった。その石をたどって、山の中の鉱脈がみつかったのが、ロス・チュパデロスの鉱山なんだ。
もうひとつ、本物には弱点がある。直射日光や熱で、青が少しずつあせていくんだ。カリブ海の色は、暗いところで守ってあげたい。
一つの国でしか採れなくて、光にも弱い。……ぼく、こういう、限られた場所と条件でしか生きられない石が、ちょっと、好き。
今日のところは、ここまで。