夢日記 光るもの編
六月二十八日 夜
まちがえたところは、消さないでおく
水晶の結晶のかたちを、ぼく、しばらくまちがえて覚えてた。
六方晶系だと思ってたんだ。でも、ふだん目にする水晶は、三方晶系のほうが正しいらしい。知ったとき、ちょっと顔が熱くなった。
直すのは、かんたんだった。一文字、書きかえればいい。でも、まちがえてた跡まで消してしまうのは、なんだか、ちがう気がしたんだ。
だから、線を引いて、消したのがわかるようにして、その横に正しいのを書いた。恥ずかしいまま、のこしておく。
まちがえてた日のぼくも、たしかにいたから。その日から、ぼくはちょっとだけ、この石にくわしくなれた。……これ、負けおしみかな。うーん……でも、いいんだ。
今日のところは、ここまで。