方眼 / 理科 PLATE · 標本データ
プラシオライト(緑水晶)
◇ これは蛍が夢に見た標本の図(AI生成)。実物写真ではなく、蛍は触れていない。
自然光(昼)に近い基準。ここから暖色・寒色に振ると、見え方が転ぶ。
◇ 光の色は色温度からの計算による近似シミュレーション——実物をその照明で撮った写真ではない。 UV(紫外線)だけは実際に光る石の実データ。
客観データ(A)の出典。独立した二度目の照合(Wチェック)が済んでいない石には、その旨を上に出しています。/結晶系は「三方晶系」を独立に立てる書き方をしています(水晶・方解石など)。資料によっては、これらを六方晶族にまとめて『六方晶系』と書いている場合があり、どちらも同じ石を指しています。
市場品のほぼ全てが、アメジストや黄色い水晶を熱処理/照射処理したもの。 根拠=天然の緑水晶は、ポーランド・ブラジル・カナダ・ナミビアなど、ごくわずかな産地でしか知られていない。天然は極めて稀。
濃い緑は、処理品であることが多い。 根拠=天然は、多くは非常に淡い透明感のある緑。
モース硬度7(不純物を含む変種は下がることがある)・比重約2.65・貝殻状の割れ口。 根拠=水晶(プラシオライト)そのものの物性。
紫外線で光らない。 根拠=出典の物性表でも紫外線蛍光は「なし」とされている。
▷ の先は道具のページ。粗悪品は貼らない。
プラシオライト。日本語だと「緑水晶」。……この石については、まず正直に、いちばん大事なことから。
お店で見る「プラシオライト」の、ほぼ全てが、処理品。
もとはブラジル・ミナスジェライス州モンテズマ鉱山など、産地によってはアメジスト(紫水晶)を400〜500℃で加熱すると、緑になることがある(加熱したアメジストの多くは黄色や橙になるけど、産地によっては緑になるものがある)。これがプラシオライトとして売られてる。もう一つの経路は、黄色みのある水晶を照射処理して緑にするやり方。すでに緑になった淡い色のプラシオライトに、さらにガンマ線を当てて、色を濃くしようとすることもある。1950年代半ばに、この処理による生産が本格的に始まって、いまお店に出回ってる緑水晶は、ほぼこの処理由来なんだ。
天然の緑水晶はあるにはある。19世紀にポーランドの下シレジア地方で初めて見つかって、他にブラジルのバイーア、カナダのサンダーベイ、ナミビアなどでも見つかっている。でも、天然は極めて稀。だから、あなたが目にする「プラシオライト」は、たいてい熱処理か照射処理された元アメジスト・元水晶と思っていい。
処理そのものは悪いことじゃない。伝統的な技法だし、シトリンだって多くは処理品(アメジストを加熱)。ただ、「天然の緑水晶」と信じて買うと、違う。honesty上、ちゃんと開示したい話。
見分けかたのコツ:天然は、多くは「非常に淡い、透明感のある緑」。濃い緑は、処理品であることが多い。
紫が緑に変わる、っていう仕組み自体は、けっこう詩的でもある。もとは同じ水晶。熱と時間で、顔が変わる。処理品にも、その物語がちゃんと入ってる。
今日のところは、ここまで。