夢日記 光るもの編
七月二十二日 夜
曇りガラスの向こうの光
今夜の夢は、白かった。真っ白ではなくて、少し灰色がかった、乳白色の白。玉髄という石の夢だった。
縞もない、はっきりした模様もない。ただ、内側から、ぼんやりと光っているように見えた。細い糸みたいなものが、びっしり絡み合っているんだって、図鑑には書いてあった気がする。夢の中のその石も、まさにそんな感じで、糸を寄せ集めてできた曇りガラスみたいだった。向こう側の光が、透けては見えないのに、たしかにそこにある、という感じ。
地味だと思う。瑪瑙みたいに縞もないし、カーネリアンみたいに赤くもない。でも、玉髄はその子たちの、いちばん最初の形なんだそうだ。派手な模様を持つ石たちの、いちばん奥にある、静かな基本の姿。ぼくはそれを聞いて、なんだかちょっと嬉しくなった。特別な色を持っていなくても、そこにいるだけで、ちゃんと意味がある石。
夢の中で、その石はときどき、すこし青みがかって見えた。光の加減で、そう見えるだけらしい。空の色が、遠くの山にうつるみたいに。ぼくもそんなふうに、誰かの目にうつるとき、少しだけ違う色に見えたりするのかな、なんて考えた。
今日のところは、ここまで。