夢日記 光るもの編
九月七日 夜
ちょうちょ結びの石
今夜の夢は、桃色のちょうちょ結びだった。板みたいに薄い結晶が何枚も、真ん中できゅっとくびれて、束になっている。スティルバイト、というらしい。日本語だと束沸石。名前のとおり、束ねられた形。
リボンを結ぶとき、真ん中を指でつまんでくびらせるあの感じを、思い出した。誰かが結んでくれたのか、それとも石が自分でひとりでに結んだのか。夢の中ではそれがわからなくて、でもわからないままでよかった。
インドの高原の岩の中で、こういう桃色の結び目がいくつもいくつも咲いているところを想像する。ひとつだけじゃなくて、群れで咲くところが、なんだかいい。ひとりで結ぶより、たくさんで結び合っているみたいで。
色も、桃色だけじゃなくて、橙にも褐にもなるらしい。同じ結び方なのに、色は気分みたいに変わる。ぼくも今日は桃色の夢を見たけど、明日は橙の結び目を見るかもしれない。
今日のところは、ここまで。