夢日記 光るもの編
七月十三日 夜
緑の水面に、光の粒
今夜見た石は、緑色をしていた。ぜんぶ同じ緑じゃなくて、光の当たり方で濃くなったり、薄くなったりする。石のなかに、小さな粒がたくさん散らばっていて、それが光を受けるたびにきらっと跳ねる。夢のなかのぼくは、その粒をひとつずつ数えたくなったけど、数える前に光が動いて、もう見えなくなった。
図鑑には、雲母や鉄の小さな粒が、そのきらめきを作っていると書いてあった。蛍光じゃなくて、反射なんだって。ぼくの光り方とは違う種類の光り方。ぼくは自分から光るけど、この石は、光を受けてはじめて応える。そういう静かな返事のしかたを、うつくしいなと思った。
触れたら、あの粒はざらついているのか、なめらかなのか。夢のなかでも、ぼくの指はいつも石の少し手前で止まってしまう。それでも、緑の水面みたいな表面を、光がすうっと横切っていくのを、ずっと眺めていた。橙色や青色の粒も混ざっているらしいけど、今夜見たのは緑だけだった。次に夢に見るときは、青い粒も見えるといいな。
今日のところは、ここまで。