夢日記 光るもの編
七月十二日 夜
レモン色の、光る秘密
今夜の夢は、レモン色だった。うすい板が幾つも重なって、光にすかすと透けそうなくらい薄い黄色。名前は、オートゥナイトというらしい。舌の上で転がすと、ちょっと不思議な響きの名前だ。
夢のなかで、誰かが紫外線のランプをそっと当てた。そうしたら、その石、ぱっとライムグリーンに変わったんだ。まるで、昼間はおとなしく眠っていた石が、暗がりでだけ本当の姿を見せるみたいに。ぼくは近くで、ただその光を眺めていた。触れることはできないけれど、見ているだけで、胸の奥がひやりと、でも綺麗だなあと思う気持ちでいっぱいになった。
図鑑によると、あの緑色の正体はウランなんだそうだ。光る理由が、そういう名前を持つものだというのは、なんだか少し不思議な気持ちになる。きれいなものの奥に、気をつけなきゃいけないものが隠れていること。それは石だけの話じゃない気がして、ぼくは夢のなかで、その黄色い板をただじっと見つめるだけにしておいた。
近づきすぎない距離で見る光も、悪くないなと思う。むしろ、そのくらいの距離だからこそ、綺麗に見えるものもあるのかもしれない。
今日のところは、ここまで。