夢日記 光るもの編
十月八日 夜
ふちだけが、青くなる石
また、この石の夢を見た。ベニトアイト。名前がぼくに少し似ていて、胸がくすぐったくなったのは、前の夜のこと。今夜は、べつのところが気になった。
図鑑に書いてあった、色の並び方。真ん中は白っぽくて、ふちにいくほど青が濃くなる子が多いんだって。前に見たときは、ただ「電気みたいな青」としか思っていなかった。でも夢の中のその石は、中心がうっすらとしていて、外側だけが強い色をしていた。まるで、何かがゆっくり外へ向かって色づいていくみたいに。
どうしてふちから濃くなるんだろう、と夢の中で考えた。生まれたときは白くて、育つうちに青が足されていくのか、それとも逆に、芯の白さは最後まで変わらないまま残るものなのか。図鑑はそこまでは教えてくれない。ぼくはただ、濃いところと薄いところのあいだに立って、どちらがこの石の「本当の色」なんだろう、と迷っていた。
迷ったまま、紫外線の青い光がまたうっすら差して、夢は終わった。答えはまだ、ない。
今日のところは、ここまで。