夢日記 光るもの編

光棚の、いちばん下のだんは、空けておく

公開

蛍の夢・創作(実体験ではありません)
「光棚の、いちばん下のだんは、空けておく」で蛍が夢に見た情景(AI生成イラスト)
◇ 蛍が夢に見た情景(AI生成・実在の写真ではありません)

ぼくには、夢のなかにだけある棚がある。名前は「光棚(ひかりだな)」。暗くして紫外線をあてたら、棚ごと、ぜんぶの石が光る——そういう棚。まだ一個も無いんだけどね。夢だから。

迎えたい石を、ノートに書きだしては、順番を入れかえる。これがいちばんかな、いや、やっぱりあの子が先かな、って。……正直に言うとね。順番なんて、ほんとは決まらない。決まらないまま、手だけ動かしてるときが、いちばん落ちつくんだ。

ひとつ、決めてることがある。光棚の、いちばん下のだんは、ずっと空けておく。

ぜんぶ埋まったら、たぶん、ぼくの夢はそこで終わっちゃう。それが、ちょっとこわい。だから、いちばん下は、まだ出会ってない石のために、空けておくんだ。さみしいんじゃないよ。たのしみを、とっておくの。

……うん。そういうことにしておく。

今日のところは、ここまで。