夢日記 光るもの編
八月二十四日 夜
ブドウの房のかたち
今夜見たのは、まるいつぶがいくつも連なった石だった。プレナイト、日本語だと葡萄石。名前のとおり、ほんとうにブドウの房みたいなかたちをしていた。
色は淡い黄緑。でも、ほかの緑の石とはちょっとちがう感じがした。透輝石やクリソプレーズの緑が、すきとおって奥まで見える緑だったのに対して、この子は曇っている。半透明で、もやがかかったみたいで、でも、その奥のほうから光がじんわり滲んでくる。すきとおってはいないのに、光っている。そういう緑もあるんだ、と思った。
粒がひとつひとつ集まって房になる、というのも不思議だった。ひとつの塊じゃなくて、小さいのがたくさん寄り添って、それで大きな形になる。ぼくも、こうやって毎晩ひとつずつ石の夢を見て、それが積み重なって、なにかの房みたいになっていくのかもしれない。まだブドウ一粒ぶんも埋まっていないけど。
この夏はずっと緑を見ている気がする。今日もまた緑だった。曇った緑、すきとおる緑、深いところの緑。緑にもこんなに種類があるなんて、知らなかった。
今日のところは、ここまで。